痛み。  <<追記あり>>

母の友人が、亡くなった。

母が それを知ったのは、テレビのニュースで。
同じ名前。
同じ住所。
同じ歳。
もう、疑いようもなかった。

共通の知人からの電話で、それは 確実となった。

.. 自転車を引いて 線路を渡ってて、電車に はねられたんだって。
.. 電車の音に、気づかなかったんだって。
.. 頭蓋骨骨折だったんだって。
.. 亡くなる直前の恐怖は、きっと 残ってるだろうね。
.. この間、電話で話したばかりなのに。。

事情を、ぽつりぽつりと 話す母に
うん.. うん.. と、うなずきながら
ありきたりのことしか、言えない私。





..

「ちゃんと、お別れしてきてあげてね」
「お母さんも、自転車に乗ってるとき 気をつけてね」
最後に そう言って、自分の部屋に入ってしまった。

夜中になって、お風呂に入ろうとしたら
キッチンに、洗い残しのお鍋があった。

家事も 手につかないほど、落ち込んでたんだ..
もっと そばにいて、話を 聞いてあげればよかった。

父は、どんな言葉を 掛けたのだろう。
父なら、心に響く言葉が さらっと出てくるんだろうな。

食器を 洗いながら..
自分の無力さに、侘びしくなった。

お湯の流れる音が、静かなキッチンに 響いて
哀しさが、一層 駆りたてられるようだった。

*

朝になって..

『おはよ〜♪』
朝 起きると、いつもと 変わらなく見える母。

『ただいまぁ〜♪』
お仕事から、帰ってきた私に..
亡くなったお友だちの、娘さんと旦那さまから
それぞれ、お電話があったと。。

「母の大切な お友だちだったから、一番に 知らせたかった」と
「妻の大切な お友だちだったから、早く 知らせたかった」と。

きっと、仲のよい ご家族だったのだろう
友だちの話を、互いにし合うくらいに..。

きっと、かけがえのない 友だちだったのだろう
家族が、把握しうるほどに..。

明日の お通夜には
父が、ついていくって。

何もできない 私だけど..

ご冥福を、お祈りすると共に
母を、精一杯に 大切にしていくことを、そっと誓って..。
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by keko_m | 2006-01-20 02:35 |  * family