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シュールなダンス。

小澤征爾さん指揮の
新日本フィルハーモニーのコンサートに行って来た♪

すごい。もう すごいすごい。
こんなに素晴らしい クラシックのコンサートは、初めて。*・゜☆

小澤さんの 手の表情の、なんと豊かなこと。
激しく 穏やかに.. 強く 優しく..
勢いよく やわらかに.. キレよく なめらかに..
手を見てるだけで
どんな音が繰り広げられるか、想像できるくらい。

こんなにも美しく
こんなにもおしゃべりな手があるなんて..
全身を使って、音を絞り出している姿は
世界で最も シュールなダンスを、踊ってるがごとく。
いや。曲で踊ってるんじゃなくって
小澤さんが、音を紡ぎだしてるんだけど。

以前、テレビで
サイトウ・キネン・オーケストラのドキュメンタリーを見たことがある。
小澤さんがイメージ伝え
団員たちが 試行錯誤しながら
彼のイメージを受け止めて、音を作り上げていく..
激しく、熱い日々のセッション。

そして、たった数日間で
ひとつの曲が、まったく趣の異なる曲に 生まれ変わっていく様子が
生々しく、描かれていた。

アタマの中で
全ての楽器の奏でる音を、イメージし構築していく..
そして、それを それぞれの人に具体的に伝え、現実のものとする。
.. 私には、理解不可能な世界..

こんなにも..
指揮者と演奏が一体化したコンサートは、初めて見た。

曲だけなら、CDを たくさん持っているし
切り取られた画面なら、テレビで何度も観てるけど
肌で感じる音は、耳で感じる音と明らかに異なるものだから..

好き嫌いとか 趣向とか、もうどうでもいい。
もし、小澤さん指揮による、演奏を聴く機会があったなら
迷わず、それを観て欲しいと思う。
いや。絶対に観なければならないものだと思った。

by keko_m | 2006-12-21 00:40 |  * music