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Life 天国で君に逢えたら

Life 天国で君に逢えたら_a0027742_23503560.jpg誰かが死ぬことで、涙を誘ったり恐怖感を煽ったり..
子どもや動物の演技で感動させたりする映画は
ずっと、ずるいと思ってた。
そんな私が、この作品を観ようと思ったのは
桑田さんの曲を、スクリーンで聞きたかったから。

サザンや桑田さんの曲が、特に好きというわけでもないけど
私が子どもの頃から、ほとんど変わらない曲調で
コアなファンだけでなく、大衆に受け入れられる曲を作り続けてるって
すごいな.. と思ってる。

映画は、'05年に38歳の若さでガンに冒されこの世を去った
プロウィンドサーファー、飯島夏樹さんの生涯を描いたもの。



なかなか試合に勝てず、妻と極貧の生活を送っていたこと
成功して、4人の子宝に恵まれ、順風満帆の生活を送っていたこと
長女が父に反抗的になり、素直に向き合えなくなったこと
突然、不治の病に冒され、壮絶な闘病生活を送ったこと
長女の父への思いが伝わり、余命を明るく生きようとしたこと..
ストーリーは、ほとんど知っていたはずなのに
冒頭の、ヨットの上から夏樹さんの遺灰を撒くシーンで、既に涙..。
やられた.. と思った。

大沢たかおが、よかった♪
夏樹さんが、そのままそこにいるかのように
彼の笑顔や苦悩する姿に惹き込まれる。
脇を支える真矢みきと哀川翔も、味があったし
長女役の子の、強い眼差しもいい。
ボクちゃんたちの自然な姿に至っては、演技してるの?.. って思うほど。

その場に、私の居場所はないはずなのに
まるで、その仲間になったかのように感情移入してしまって
涙があふれそうになった。
でも.. 伊東美咲が出て来ると、一気に素に戻される。。
思わぬ、伊東美咲効果..?
これって、伊東美咲じゃなくても、よかったんじゃないかな。
ん。きれいだったけど。

最後に、桑田さんの「風の詩を聴かせて」が流れた。
映画を観てから、改めてじっくりと歌詞を聴くと
ストーリーそのものが表されてて、いい曲だなって思った。
いいの。この曲、聴きに行ったんだから♪

あまりにも、絵になりすぎるシーンが多くって
美化しすぎてるんじゃないかな〜って、思うとこもあったけど
エンディングロールに、夏樹さんとその家族の写真がいっぱい出て来て
あのシーンや家族愛は、本物だったんだなって思った。

互いに信じ合って、相手を思い続けることや
どんなことがあっても、前向きに頑張ることの素晴らしさを感じさせる映画。

海の色が、すごくきれいだったし
なんとなく疲れてて、素直な気持ちで観れる人にお薦め。

by keko_m | 2007-09-03 00:05 |  * movie